おなかクリニックは、2008年5月から在宅療養支援診療所となり、ご自宅で療養される方のお手伝いを行っています。
訪問診療(在宅療養支援診療所)
治す医療から支える医療へ
未曾有の高齢化社会を迎え、治す医療から支える医療への転換が求められています。これは、「戦う医療」から「支える医療」へと重心を変えつつあるということです。
在宅医療とは、病態や状態にかかわらず、患者様ご自身やご家族の価値観、人生観を大切にし、住み慣れた地域やご自宅で可能な限りその方らしい日常生活を送っていただくための医療です。
そして、「最期は畳の上で」という、いわゆる終末期を自宅で迎えたいというご希望をかなえることも、在宅医療の重要な役割です。
訪問診療を円滑に行うためには、担当のケアマネージャーや訪問看護師、ヘルパーといった方々との密な連携とチームワークが大切です。
おなかクリニックからの訪問診療を希望される場合には、訪問看護が必要になります。ケアマネージャー、あるいはおなかクリニックにご相談いただけたら、訪問看護ステーションをご紹介します。
おなかクリニックでは、高齢化社会を支える在宅医療を通して、地域の皆様のお役に立てればと考えています。どのような病態や状況であっても、在宅医療のご希望がある場合には、お気軽にご相談ください。
在宅医療は、村井隆三院長、里井重仁医師が担当します。
リビングウィル どんな最期を迎えたいとお考えですか?
最近ではエンディングノートが話題になり、「自分がどんな最期を迎えたいのか」を考えておく方が増えています。
リビングウィルは、事故や病気で意思表示ができない状況になっても、ご本人の意志を尊重した治療を受けられるようにするためのものです。「できるだけ延命してほしい」とお考えの方も、「回復の見込みがないのに延命措置を受けて闘病を強いられるのは避けたい」とお考えの方もいると思います。特に、人工呼吸器や、胃に穴を開けて栄養を送り込む胃ろうなどの延命措置を受けず、平穏に自然な最期を迎えたいとお考えの場合には、リビングウルィでその意志をきちんと伝えられるよう準備しておくことをおすすめしています。
最期の迎え方は、"The elephant in the room"と表現されることがあります。これは、部屋の中に大きな象(最期の迎え方)がいるのに、その話をしたがらないということを表しています。誰にでもいつかは来る最期。延命措置について、苦痛を緩和する適切な医療について、そして持続的植物状態になった場合の生命維持措置について、ご自分がどうしたいのかしっかり考え、ご家族と話し合っておきましょう。