患者さんやご家族の様々なお悩みの解決をお手伝いする医療相談
医療相談とは
医療相談とは患者さんや家族の方々の相談に乗り、様々なお悩みの解決をお手伝いする相談窓口です。おなかクリニックは開業して15年以上が経ち、開業当初から通ってくださっている患者さんは高齢化してきています。
かかりつけ医として、そして在宅医療に携わっているクリニックとして、患者さんの高齢化にしっかり対応できるよういしたいとの思いから医療相談を行っています。医療や介護について、気にかかっていることやお悩み、疑問などございましたらお気軽にご相談ください。
医療相談室
利用 | 無料 予約制 |
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対応時間 | 月曜日~土曜日午後1~5時 |
クリニックの枠を超えた連携やご紹介も可能です。
相談された内容はご本人の了解を得ずに外部へ漏らすことはありませんので、ご安心ください。
おなかクリニックの医療相談
こんなことが気になっていませんか?
たとえば
なんでもお気軽にご相談ください。
医療相談室 ~介護保険のこと~
※ここではクリニックのある八王子市の介護保険を基本にお話していますが、相談室では他市の方のご相談も受け付けています。
介護保険はどんどん変わります
介護保険は、社会全体で介護が必要な方を支えていくためのものです。そして、介護保険で受けられるサービスは自治体によって違います。介護保険は3年ごとに見直しされるので、最新情報を手に入れて下さい。
介護サービスを受けるためには、市役所か高齢者あんしん相談センターへ申請します。この申請は本人、家族、家族がいない場合には、ソーシャルワーカー、知人などが行うこともできます。介護認定の通知が来るまで1ヶ月くらいかかりますので、「そろそろ必要になりそう」と思ったら、早めに申請しましょう。
ケアマネージャーに希望をはっきり伝えましょう
介護認定されたら、居宅介護支援事務所でケアマネージャーを決定します。どこの居宅介護支援事務所に相談していいかわからない方は、高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)で聞いてみるのをお勧めします。高齢者あんしん相談センターは住む地域によっては担当があります。地域に根ざした情報をもっているので、とても心強い味方です。
ケアマネージャーが決まったら、どの介護サービスを受けるかのケアプランを作成します。ここで重要なのは、ケアマネージャー任せにせず自分の希望をしっかり伝えること。やりたいことは何なのか、そして経済的に可能な範囲はどのくらいなのか確認しましょう。
また、プランは変更可能なので、「やっぱりこれは違う」と思ったら遠慮せず相談しましょう。
住宅改修に介護保険が使えます
手すりの設置、段差の解消など、安全に生活するための改修を介護保険で行うことができます。限度は20万円。オーバーした分については自己負担になります。事前申請が必要ですので、工事する前にケアマネージャーに相談しましょう。1回だけ使えるサービスですが、要介護度が3上がるともう1回使えます。レンタルできる物もあるので、工事とどちらがいいのか比較するといいでしょう。
3つの心配なこと
将来のご自分の介護について考えるにあたって、まずはご自身が80歳になった時のことをイメージしてみましょう。
80歳になった時に心配になると考えられるのは、次の4つです。
1骨折
家の中は危険がいっぱいです。家の中で転倒して骨折するケースがとても多いのです。
2がん
2人に1人が、がんになる時代です。長生きにはつきものです。
3認知症
ご家族で以下の事に気付いたら“認知症かも?”と思って下さい。
認知症の原因疾患は70種類あると言われています。中には治る認知症もあるのです。物忘れを単なる“年を取ったから”と放置せず、一度専門医に受診することをお勧めいたします。また、ご家族だけで認知症の介護を抱えることは、本人にとっても家族にとっても辛い結果になりまねません。介護サービスを上手に利用して下さい。
高齢者に必要な「衣食住」ではなく「医食住」
これからの時代は、「衣食住」ではなく「医食住」が必要と言われています。
医療
医療と介護は違います。かかりつけ医を見つけておきましょう。
大きい病院は専門分野に分かれているので体全体を診てくれる町医者がお勧めです。
食事
高齢になると食欲や食事量自体も落ちていきます。また、消化能力も落ちてしまうので、高齢者は低栄養に気をつける必要があります。特に1人暮らしの方の栄養は偏りがちになります。
住まい
早くから準備し、考えておくことができるのが、「住まい」の問題です。
1家族と同居
これから家族と同居したいと考えている場合、考えていない方も一度 “介護がたくさん必要になった時どこで過ごすか” 家族と話し合ってみましょう。倒れてから急に話をするのではなく、事前に話し合いをすることで、家の改修工事や心の準備をすることができます。
今の住み慣れた場所を離れる可能性があります。
2施設
特別養護老人ホームの利用は介護度3以上の方が対象となりました。
ただし、希望者が多く待機の時期が長いのが現状です。
有料老人ホームはたくさん建設されていますが、費用はピンからキリまであります。
今や施設も多くの種類があるので、元気なうちに自分の足で納得できる施設選びをして下さい。
3自宅でおひとりさま
訪問診療、訪問介護などさまざまな介護サービスを使って自宅でおひとりさまも可能です。
そして、介護サービスだけではなく、ご近所づきあいを大切にして、一日一回は誰かが見に来てくれる見守りや、困った時に手助けしてくれる人間関係を作っておくことが、おひとりさまの大きなかぎになります。