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大腸がんと大腸内視鏡検査について

【増え続ける大腸がん】

今日本では、大腸がんの患者さんが増えています。
すでに女性では、がん死亡の第1位は大腸がんです。
大腸がんをみつけるためには、まず大腸がん健診(便の検査)を受けていただくことが重要です。
そしてさらに重要なことは、大腸がん健診で便潜血が陽性となったときに、必ず大腸の精密検査を受けていただくことです。
大腸の精密検査には、注腸レントゲン検査と大腸内視鏡検査があります。
おなかクリニックで行っているのは、大腸内視鏡検査です。
便潜血で大腸内視鏡検査を行うと、およそ20%の方に大腸ポリープがみつかります。そしてそのうちのおよそ1%に大腸がんがみつかります。大事なことは、便潜血がでたときに、痔の出血だろうなどと自己判断しないで、大腸の精密検査をうけることです。

がん罹患数の推移

【大腸内視鏡検査をうけるためには】

大腸内視鏡検査を受けるには、まず一度来院していただき、診察を行い、大腸内視鏡検査が必要であるかどうかを判断します。そして内視鏡検査・ポリープ切除などの手術を安全に行うために血液の検査を行います。そして後に述べる検査などの危険性について説明し、同意していただけた場合は、コメディカルスタッフからくわしく検査の説明をして前処置の薬をお渡しします。
おなかクリニックでは、大腸内視鏡検査中に切除した方がよいと思われるポリープなどが見つかった場合は、その場で内視鏡的ポリープ切除術(日帰り手術)を行います。
健康診断のときの血液検査のデータなどがある場合は、かならず初診時に持参して見せてください。2ヶ月以内のものであれば、重複する血液検査の項目は省略して、少しでも患者さんの医療費の負担が少なくなるようにします。

【前処置について】

大腸内視鏡検査は、大腸の中の便を全部出して空にしないと検査ができません。便が残っているとその部分は観察できませんので、検査の精度が下がります。

腸を空にする方法(前処置といいます)は、まず前日に検査食という便にならないインスタントの食事を3食食べます。前日の夜に下剤(ラキソベロン5ml)を飲みます。

朝方何回か排便があります。朝から腸の動きをよくする薬(プリンペラン)を2錠飲んで頂き、それから2時間かけて腸管洗浄剤(ムーベン)2リットルを飲みます。2リットルというと多くて飲めないと思われるかもしれませんが、10分ごとにコップ1杯(180ml)を飲めばよいのです。朝の8時から飲み始めたとすると、およそ1時間後9時前後から下痢が始まります。10時に飲み終わったあと11時から12時頃まで何回か下痢をします。便が尿のような黄色の水のようになります。
検査は通常は午後になります。予定時間の30分前までにクリニックにお越しください。途中で便意をもよおすこともありますので、換えの下着、タオルなどをお持ちください。どうしても心配であれば、パンツタイプの紙オムツを使用してください。
便秘の方で、おなかの中に硬い便がつまった状態で、いきなり前処置の下剤や腸管洗浄剤をのむと、腸がパンクしてしまうこともありますので、あらかじめ下剤などで便秘を解消しておいてください。便秘の状態で前処置を行うのは、痛みの原因にもなり、とても危険なことです。

【クリニック内での前処置】

クリニック内で前処置を行うことも可能です。前日は、検査食を食べ、夜の下剤をのみます。検査当日の朝9〜10時に来院していただき、専用の待合室で飲んでいただくようになります。ウオシュレット付きのトイレもあります。

ウオシュレット付きのトイレのある個室を利用した前処置(有料)も可能ですのでご相談ください。

【検査用の下着、検査衣のレンタル】

検査を快適に受けていただけるように、検査衣のレンタルとディスポ(使い捨て)の検査用下着の販売を関東メディカルサービス(株)に委託しています。希望される方は、来院時に2階受付にてお申込みください。ガウン、タオルセットのレンタルもあります。

【大腸内視鏡検査の費用】

費用は、初診時が、およそ5000円、大腸内視鏡検査のみの場合は、3割負担の方で1万円前後、組織検査を行った場合は、1万3000円から2万円、ポリープ切除を行った場合は、2万4000円から3万円前後となります。

【大腸内視鏡検査の危険性・偶発症について】

大腸内視鏡検査・ポリープ切除などの内視鏡的手術・検査のための前処置には、偶発症があります。感染、出血(頻度はおよそ1%)や穿孔(腸に穴があくこと:頻度はおよそ0.1%)などが代表的な偶発症があります。また苦痛の少ない内視鏡検査を行うために、鎮痛剤・鎮静剤を使用による血圧低下・呼吸抑制などの偶発症もあります。内視鏡検査は、残念ながら100%安全な検査ではありません。これらの説明に納得し同意していただけた場合は、検査・手術同意書に署名をして頂ます。
万が一、感染、出血、穿孔などがおきた場合は、連携する病院に入院して治療します。場合によっては、緊急手術が必要となります。この場合の入院治療に必要な医療費は患者さんの負担となりますのでご了承ください。

【よくある問い合わせ】

1.便秘ぎみの方の場合、前の日の下剤をのんでも検査当日排便がない場合があります。
この場合は、腹痛やおなかがはった感じがなければ、検査当日にのむプリンペラン錠2錠をのんで、腸管洗浄剤(ムーベン)を飲み始めてください。もしも腹痛やおなかが張って苦しい場合は、無理をしないで、残りの腸管洗浄剤(ムーベン)をもって朝の9時以降クリニックに来てください。浣腸をして便を出してから、残りの腸管洗浄剤(ムーベン)を飲んで頂きます。

2.腸管洗浄剤(ムーベン)を飲み始めてから気持ちがわるくなり吐いてしまった場合は、無理をしないで飲むのを中止し、吐き気がおさまってから、残りの腸管洗浄剤(ムーベン)を持って朝の9時以降クリニックに来てください。

3.検査・手術後に出血した場合は、便に血液が付着する程度あるいは紙に付くぐらいであれば、まったく心配ありません。
内視鏡的ポリープ切除の手術になった場合は、お帰りのときに、緊急用電話番号と院長の携帯電話の番号をお知らせしています。
強い腹痛がある場合、大量に出血したり赤黒い血液の塊が大量にでた場合は、これらに電話をしてください。会議などに出席していて出られないこともありますので、何回かかけてみてください。